鋳造/KILN CASTING
電気炉の中で溶かされたガラスがゆっくりと型に流し込まれ形が出来ます。当工房の持つ造形力が発揮されます。
粘土やワックス、発泡スチロール等、様々な素材を使って原型を作ります。この原型作りで当工房の持つ造形力が発揮されます。その原型から耐火石膏で鋳型を作り、そこにガラスを冷めた状態で詰めます。電気炉の中でゆっくりと熱を加え、ガラスを溶かし鋳型に流し込んでいきます。冷めたガラスを詰めるので、コールドキャストやキルンキャストとも呼ばれ、当工房はこの方法で鋳造します。(吹きガラスの工房などで熱いガラスを直接流し込む方法はホットキャストと呼ばれます)
サンドブラスト
硬い砂をガラスに吹き付けて削りスリガラスにします。部分的に施す事で模様や絵柄を描くこともできます。
サンドブラストはガラスに硬い砂を吹き付け、表面を削りスリガラスにする技法です。部分的にマスキングし、削るところと削らないところを作ることで、ガラスの表面に絵柄や模様を表現します。当工房の持つデザイン力が発揮されます。ガラスが冷めた状態であれば、そのほかの技法と組み合わせて施すことが出来ます。
溶着、曲げ、落とし込み
(フュージング、スランピング、サギング)
電気炉の中で熱を加えガラス同士をくっつけ装飾を施したり、形を作ったりします。また板状のガラスを曲げたり、型で落とし込んで器のような形にしたりします。
電気窯の中でガラスに熱を加えて加工する方法です。
溶着は通常、鋳造より低い温度(700〜850℃くらい)で焼成し、ガラス同士をくっつける方法です。
曲げ/スランピングはさらに低い温度(600〜750℃くらい)で焼成し、柔らかくなったガラスを自重で型に沿わせる方法です。
落とし込みの場合は、曲げよりも通常高い温度になります(650〜800℃くらい)。
削り、研磨
ガラスを削って模様や装飾を施したり、研磨してガラスに輝きを持たせます。
接着
紫外線硬化型の接着剤でガラス同士を接着します。ガラスに入ったヒビや、割れたガラス同士を接着し修繕するのにも使われます。接着剤はあくまでも樹脂なのでガラスと違い、経年劣化していきます。耐用性は条件で異なり、長い場合で20年、短い場合で数年から数ヶ月です。一時的でも良いからくっつけたい、接着したい、という場合に限り用います。修理ご依頼については、当工房は専門ではないので、ダメもとでお預かり、をご了承頂けるようでしたら御相談ください。新しく購入したり、製造元で作り直してもらったりするより費用かかってしまう場合もあります。(写真:修理参考例)